家庭でも実践できる身近な療育!「感覚遊び」とは

児童発達支援事業所ゆめラボでは、発達障害を抱えるお子さまと日々の生活をする中で、家庭の中で何かできることがないかという相談を保護者様より多くいただきます。
感覚を刺激することで、複雑な動作や行動ができるようになっていきます。

ゆめラボの療育の中でももちろん、感覚遊びを取り入れいています。

特に「触覚」「固有覚」「前庭覚」の3つを意識して、刺激する活動を日々取り入れていくことは発達を促すうえでも大事なポイントとなります。

 

 

まずは、お子さまの様子を一番身近な保護者様が、各感覚の中での過敏なのか?鈍麻なのか?確認いただくことで、どの刺激を優先して家庭の中でやってみようかと参考にしていただければと思います。

今回は感覚統合について詳しくご紹介いたします。

「触覚」を意識した感覚遊びとは

五感の一つにある「触覚」は、触れる経験を積み重ねることで、情報を収集し整理して物を触ることで何か認識したり、見なくてもその材質や重量、硬さなど見当がつくようになります。

触覚にも触覚過敏と触覚鈍麻があります。

お子さまはどちらが近いか確認してみましょう。

触覚が過敏な場合

触覚が過敏な場合は、基本肌や皮膚に直接触れる感覚が過敏な場合が多いです。
以下の項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。

自分から人に触ることはできるが、他の人に触られるのを嫌がる
人から頭をなでられたり、手足を触られたりするとビクッと反応する
靴下や帽子やマスクなど肌に直接触れるものを嫌がる
つめ切りや髪を切られるのを嫌がる
服装へのこだわりが強く、服の素材や襟の形状など、衣服への違和感が強くもっている

触覚が鈍麻の場合

触覚が鈍麻の場合は、痛い、寒い、暑いなどの感覚がにぶい状況が多いです。

 

以下の項目を確認してみましょう。
つめや鉛筆をよく噛む
ぶつかったり、けがをしたりした際に痛がらない
温度調節ができず、寒い日でも半袖を着ている
食べ物をよく噛まず、飲み込む
他人との距離感をつかみにくい、極端に近すぎるなど見られる

「触覚」を意識した家庭でできる感覚遊び

ここからは、「触覚」刺激を利用した家庭で気もできる感覚遊びをご紹介します。
手からの刺激、肌からの刺激を取り入れた遊びを見ていきましょう。

室内では
・粘土遊び
・ボールプール
・スライム
・ビー玉、おはじき
・目隠しボックス(箱の中に何が入っているか、感覚を頼りに物を掴む)
・スカーフゆらゆら
・テープを貼ったものをはがす

屋外では
・砂遊び
・泥遊び
・木の実(葉っぱ、木の実など季節のものを触ってみる)
・芝生に寝転がったり
・動物に触れたり

まだまだ身近なもので感覚統合につながるものがありそうですね。

「固有覚」を意識した感覚遊びとは

次に「固有覚」を意識した感覚遊びについてみていきたいと思います。
「固有覚」は、筋肉や関節に感じる感覚で、力の入れ方や身体の位置を確認したり、動きを感じ取ることのできる感覚です。よく体幹が弱いという言葉を聞くことがありますが、身体の筋肉の使い方を意識して使うことにより身につけていくことが可能です。

固有覚が鈍感な場合

固有覚が鈍感な場合は、力加減や体幹の弱さが見受けられます。

よくぶつかったり転んだりしやすい
姿勢が悪く、だらだらして見える
細かな動作が苦手
力加減が調整できない
模倣するダンスや体操が苦手である
文字がうまく書けない
変に体に力が入っている
などの様子が見受けられます。

「固有覚」を意識した家庭でできる感覚遊び

では、筋肉の使い方や体幹を意識した感覚遊びにどのようなものがあるか見て見ましょう

 

掃除の場面で、よく見られる
・バケツを持つ
・ぞうきんを絞る
・窓をふく
など身近にあります。

その他
・荷物を持ったり
・綱引き
・おしくらまんじゅう
・餅つき
・新聞を破ったり
・昆虫採集

なども感覚遊びとして取り入れることができます。

・缶ぽっくり
・トランポリン
・手押し車
・肩車
・おんぶ

なども効果的です。

「前庭覚」を意識した感覚遊びとは

最後に「前庭覚」を意識した、感覚遊びについてみてみたいと思います。
「前庭覚」は、平衡感覚のことを指します。姿勢を保ったり、動きの速さを理解するために使う感覚です。バランスをとることや眼球運動にも影響する感覚です。

「前庭覚」が過敏な場合

姿勢を保てないことによる不具合がでてきます。

例えば、

公園などの動く遊具を怖がる
乗り物酔いをしやすい
文字などの飛ばし読みが多い
不安定な足場や高いところを怖がる
警戒心が強く、集中できない

などです。

「前庭覚」が鈍感な場合

基本、姿勢を保てないためいつもゆらゆらしていたり、くるくる回ったりする様子が見られます。

例えば、

姿勢をまっすぐ保てない
ヒラヒラしたものをずっと見入っている
板書が苦手、ノートが取れない
視線が定まらず、眼があいにくい
頭や身体をいつも動かしている
まわる遊具が大好きで、ずっと遊んでいる

こういった様子が見られます。

「前庭覚」を意識した家庭でできる感覚遊び

では、「前庭覚」を刺激することを意識した家庭でできる遊びについてご紹介します。

屋外
・シーソー
・ブランコ
・滑り台

・ハンモック

室内
・トランポリン
・バランスボール
・巧技台

揺れたり、バランスをとるような動きができるものが効果的です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

普段の遊びの中に意識して取り組むことができるようなものが多くあったのでないでしょうか?また、普段何気なくやっていることの中に感覚遊びが入っていたということもあるのではないでしょうか?
お子さまとの関わりを幼少期の時期に多く触れ合うことは愛着形成の一つとして意味を成します。

遊びがリョウクに繋がるんですね。支援事業所やセンター以外でも療育の1つとして、日常をとらえると1つ1つの動作に意味が生まれます。

また、大事なのはこれらの感覚遊びをできるだけ手を出さずに自分でやってみることを意識することです。自分の力でできるようになったり、繰り返しやってみることはこうした感覚を統合して自分で情報を処理して危険な場面や人との関わりに活かすことにつながっています。
お子さまと楽しみながら、遊びの中で実践していけたらうれしいです。

おすすめの記事